号泣

地元の図書館に火の鳥がないので、隣町の図書館までいく、
高校時代にも行ったことがあり、嶽本のばらのハピネスを手にとったことを思い出した、
高校生のときの自分に会えるような気がして、その本を探した、
探して手にとってみたけど、高校生のときの自分には会えなかった、

火の鳥の一巻を読み終えて、井上雄彦のリアルを読む、
一番好きなのは13巻だ、悪役レスラーに焦点をあてて、さらには、そのファンにまで話がつながっているし、最後の方には泣ける、
14巻を読んでいなかったので、立ち読みしたら、その悪役レスラーの人が、同じリハビリをしているファンにこんなことを話すんです、
「これ以上傷付くのが怖いから、変わらないことを選んでいるんだろう」

確かそんな感じの台詞だった、その台詞をみたときに、号泣した、
変わりたくても変われないじゃなくて、私自身がどこかで変わることを恐れていると知った、
ファンはぎくりとした表情をしていた、
すごく小さなコマだったが、号泣した、

もはや、ハロワの求人検索が趣味になってきた、
お風呂に入りながらぼんやりと思う、
就活ってなんのためにするんだろう、
そんなことを考えている時点で、他の人とは違うのかもしれないが、希望した企業に入れても、幸せになれるのだろうかと思ってしまった、

私の友達と、大学時代にセミナーに参加した、
友人は、セミナーを途中で抜け出して、アンケートにこんなことを書いていた、
「みんな同じ服を着て、同じように頷くのが気持ち悪かったです」、
大半の就活生はこのコメントを見て、バカかと思うだろう、私も、そう思う人間だが隠していたが、なんとなく企業側にそれを見破られたのかもしれない、だから、なんとなく、このまま普通の就活をしていいのかと疑問に思ってきた、

そんなことを思う時点で、一般社会からは拒絶されるんだろうな、
床屋のおかみさんみたいに、ずっと現役で仕事を続けていられるのは理想ではあるな、
ずっと仕事とかのことばかり考えすぎて、シンプルにものが考えられなくなるから、何も考えないほうがいいのかな、それか派遣から仕事を始めるとかも視野にいれたほうがいいのかな、
試験もなんにもない猫になりたい